
電動ベッドのこと
介護ベッドはレンタルと購入(自費)どちらが最適?費用と介護保険の全ガイド
公開日:2025.04.21(Mon)
在宅介護での必需品となる介護ベッド。レンタルと購入のどちらにしようか迷う方も多いでしょう。
本記事では、それぞれのメリットやデメリット、さらに介護保険の活用方法や選ぶ際の具体的なポイントを解説しています。
初めて介護ベッドを検討する方でもわかりやすくまとめていますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
介護ベッドの必要性や種類を解説!
介護ベッドの役割と必要性
介護ベッドは、利用者の身体を支えながら介護者の負担を軽減するなど介護において重要な役割を果たしています。
例えば、電動で高さや背もたれを調整できる機能は、体を起こす動作をスムーズにし、高齢者の自立を促してくれます。
また転倒リスクも減少するので、在宅での介護を安全かつ効率的に進めるための強力なサポートアイテムとなるでしょう。
介護ベッドの主な種類
介護ベッドにはいくつかのタイプがあります。選ぶ際には、利用者の身体の状況や介護者のニーズに応じた機能を確認することが重要になってきます。
- 電動介護ベッド: 背もたれや高さ調整がリモコンで操作可能。介護者の負担軽減に最適。
- 手動介護ベッド: コストを抑えたい場合に適しているが、操作には介護者の力が必要。
- 折りたたみ式ベッド: 短期利用や省スペースでの利用に便利。移動や収納が簡単。
介護ベッドのレンタルと購入の違いを徹底比較
レンタルのメリット・デメリット
メリット
- 利用者の状態に合わせた機種変更が可能: 要介護度が進行した場合でも、状況に応じたベッドを選べる柔軟性がある。
- 初期費用が抑えられる: 高額な購入費用が必要なく、低コストで使用を始められる。
- 処分の手間がない: 使用後は返却するだけで済むため、その後の保管や廃棄の負担がなくて済む。
デメリット
- 長期利用で割高になる可能性: 長期間利用する場合、総費用が購入した場合の費用を上回る場合がある。
- 衛生面での懸念: レンタルなので、他人が使った製品に抵抗感を持つ人もいる。
- 品薄時には選択肢が限られる: 特に人気モデルが必要な場合、希望通りの機種が利用できない場合がある。
購入のメリット・デメリット
メリット
- 長期利用で経済的: 長期間使用する場合、レンタルよりコストが安くなる場合が多く、経済的に使用できる。
- 新品の安心感: 中古ではなく新品を購入すれば衛生面の心配が少ない。
- 選択肢の自由度が高い: 機能やデザインを自由に選べるため、利用者の好みに合わせやすい。
デメリット
- 高額な初期費用: 電動ベッドを購入する場合、購入価格が数十万円になることも多く、初期費用が高額になる。
- 処分の手間がかかる: 使用後に処分や保管の必要がある。
- 要介護度の変化に対応しにくい: 利用者の身体の状況が変わるたびに買い替えが必要になる可能性がある。
レンタルと購入、結局どちらがおすすめ?
レンタルと購入のどちらかで迷っている場合は、ライフスタイルや介護期間を考慮して選ぶのが重要なポイントとなってくるでしょう。
- 短期間の利用: 短期間の利用の場合はレンタルが適しているでしょう。たとえば、骨折の回復期間中や一時的な介護の場合など、利用期間が短期間とわかっている場合はレンタルの方が費用も安く済みます。
- 長期利用が前提: 長期間の利用が決まっている場合は、購入を検討してみても良いでしょう。特に、要介護者で状態が安定している場合など、長期間の利用となるとレンタルより結果的に費用が安くなる場合があります。
- 要介護度が変わりやすい場合: 要介護度が変わりやすい状況だったり、先が見通せない場合は、レンタルで状況に応じた柔軟な対応をおすすめします。
介護保険を活用し介護ベッドをより安くレンタル
介護保険適用の条件と手続き方法
介護保険を利用すれば、レンタル費用の約1割~3割の自己負担額で介護ベッドを利用することができます。ただし、利用には要介護認定を受ける必要があるので、事前に申請しておきましょう。
介護保険の適用条件:
- 要介護2以上の認定を受けた人が対象(例外も有)
- 医師の診断書やケアマネージャーの推薦が必要
- 福祉用具貸与サービスを提供する業者との契約が必要
手続きの流れ:
- 市町村役場にて要介護認定の申請を行う
- ケアマネージャーと相談し、必要な福祉用具を選定する
- 指定業者と契約し、レンタル開始
保険を利用した場合の費用シミュレーション
- 要介護2~5: 要介護認定で2~5だった人は、月額約1,000円~3,000円程度で介護ベッドをレンタル可能となっています。
- 自己負担率2割: 保険の自己負担率が2割の人は、月額約2,000円~6,000円程度で介護ベッドをレンタル利用できます。
要介護認定で要介護2以上の認定を受けたか受けていないかで月額費用が約1,000~3,000円程度変わってくるので、利用者の状況や金銭面と照らし合わせながら一度費用をシミュレーションしてみてくださいね。
介護ベッドを実際に選ぶ際のポイントと注意点
機能選びのポイント
介護ベッドを選ぶ際には、利用者の身体状態や介護者の負担を考慮することが重要です。この項では、介護ベッドに搭載されている主な機能について解説していますので、今の状況にピッタリな機能を探してみてくださいね。
- 高さ調節機能:
ベッドの高さを調節することで、介護者の腰への負担を軽減できます。また利用者のベッドからの立ち上がりや着座が楽になる設計も重要なポイントです。 - リクライニング機能:
背もたれや脚部分を調節できるリクライニング機能は、食事や休息時の快適性を向上させてくれます。特に、多段階調整が可能なものはさまざまな状況に応じて調節しやすいのでおすすめです。 - サイドレールの有無:
サイドレールの取り付けが可能なモデルは、転倒を防止できるので安全性を高めることができます。特に寝返りを打つ際の安全性が確保されるので、夜間の介護にも役立ちます。
レンタル会社や販売店の比較方法
介護ベッドをレンタルする際に迷うのがレンタル業者ですよね。この項では、適切な業者を選ぶための比較ポイントを解説しています。実際に選ぶ際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
- 費用の透明性:
レンタルや購入時に発生する初期費用、月額料金、保証内容を事前に確認しておきましょう。特に、介護保険を利用する際の自己負担額を把握して整理しておくと良いでしょう。 - 口コミやレビュー:
利用者の声(口コミやレビュー)を確認することで、実際のサービスの質やトラブル対応について知ることができます。しかし、口コミやレビューの全てが信頼できるものとは限らないので、最終的には実際に足を運んでみて自分自身が信頼できると感じた業者を選ぶのが良いでしょう。 - サポート体制:
設置やメンテナンス対応の速さ、トラブル時のサポート体制も重要です。迅速な対応をしてくれる業者は安心度が格段に上がるでしょう。
トラブルを防ぐための注意点
- 契約内容の確認:
レンタルの場合は解約条件や保証範囲、料金の変動条件をしっかりチェックしておきましょう。 - 申込み~貸出まで:
申込みから貸出まで時間がかかる場合があるため、事前に確認しておきましょう。 - 実際の設置スペース:
介護ベッドが室内に適切に収まるか、スペースの測定を事前に行いましょう。特に電動ベッドは周辺機器も含めた設置スペースが必要なので要チェックです。 - 利用者との相性:
ベッドの高さや操作方法が利用者にとって使いやすいか、設置前にデモを行うと安心です。
介護ベッドに関するよくある質問 (Q&A)
Q1: レンタルは短期間でも可能ですか?
A: 可能です。多くのレンタル業者では、1週間から1カ月の短期契約に対応しています。ただし、最低料金が設定されている場合もあるため、事前に確認しましょう。
Q2: 中古品は安全ですか?
A: 中古品はコストを抑えられるメリットがありますが、衛生面や動作保証に注意が必要です。業者を通じて購入すれば、クリーニング済みの安全な状態で利用できることがあるので、中古販売の業者を探してみましょう。
まとめ「介護ベッドの利用期間に合わせてレンタルか購入かを選ぼう!」
介護ベッドをレンタルするか購入するかは、介護期間や利用者の状況に応じて選ぶことが大切です。
レンタルは短期間や柔軟性を求めている場合に最適で、購入は長期利用することで経済的効果を発揮します。
さらに、介護保険を活用することで費用を抑える方法もあるので、まずは担当のケアマネージャーさんに相談し、最適な選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
