エアーマットレスは省スペースで便利！

エアーマットレスは、省スペースで簡単に設置・片付けができる寝具です。一人暮らしの普段使いや急な来客用として大活躍します。空気で膨らませるタイプの簡易ベッドで、使わないときは空気を抜いてコンパクトに収納できます。

通常のベッドや布団を常設するスペースがない場合でも、必要なときだけ用意できる手軽さが魅力です。また、アウトドアや車中泊などでも使える多目的な寝具として、20〜40代の省スペース志向の方々に人気が高まっています。

この記事では、一人暮らしや来客用に適したエアーマットレスの選び方やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。また、後半では厳選したおすすめのエアーマットレス製品をご紹介します。

参考リンク: ESSEオンライン 来客用布団を処分してエアーベッドに

エアーマットレスの選び方

エアーマットレスには様々な種類があり、製品ごとに特徴が異なります。目的に合った製品を選ぶためのポイントを見ていきましょう。

耐久性（素材・耐荷重・寿命）

エアーマットレスの耐久性は素材や構造に大きく左右されます。一般的に本体素材にはPVC（塩化ビニル）やゴムなどが使われていて、製品ごとに摩耗や穴あきに対する強度が異なります。鋭いものが触れると穴が空きやすく、経年劣化でも空気漏れが起きることがあるので注意が必要です。

耐久性の高い厚手の素材や補強構造を採用した製品を選ぶと安心です。また、製品ごとに設定されている耐荷重（最大荷重）も確認しましょう。耐荷重が十分でないと、体重によって破損しやすくなったり、安定感が損なわれる可能性があります。

一般にエアーマットレスの寿命は毎日使用で1〜3年程度と言われ、通常のベッドマットレスより短めです。長く使いたい場合は、厚手素材で補修キット付きの商品や、メーカー保証があるものを選ぶのがおすすめです。

寝心地（厚み・構造・表面仕上げ）

快適な寝心地を得るには、エアーマットレスの厚みや内部構造、表面素材にも注目しましょう。一般に厚みが20cm以上ある「厚型」エアーベッドは、床付き感が少なくクッション性が高いため寝返りも打ちやすいです。来客用など室内利用には最低でも25cm程度の厚さが望ましいとされています。

一方、厚型は収納時のかさばりや重さが増すため、収納スペースや持ち運び頻度も考慮する必要があります。厚み5〜7cm程度の「薄型」は軽量でコンパクトに折りたためますが、寝たときに床の硬さを感じやすく、主にキャンプなど屋外向けです。室内での一人用や来客用には、厚み20〜30cm前後の中厚タイプがバランスが良くおすすめです。

また、エアーマットレスの表面には起毛（ベロア）加工やフロック加工が施されている製品があります。ベルベットのような起毛仕上げだと肌触りが良く滑りにくいためシーツを敷いてもズレにくく、素材の伸縮を抑えて耐久性を高める効果もあります。表面加工がないものはビニール感が直接伝わり、寝汗でベタつきやすい場合もあるので、できれば起毛処理されたものを選ぶと良いでしょう。

内部構造については、空気室が一つのシンプル構造よりも、コイル状の仕切りや多数の気室で体圧分散を図った製品の方が安定した寝心地を得られます。高価なモデルでは電動ポンプで空気圧を自動調整する機能により、沈み込み過ぎず適度な硬さを保つものもあります。

なお、エアーマットレスは空気量で全体の硬さが変わるため、自分で空気圧を調整して好みの硬さに合わせられるというメリットもあります。硬めが好きならしっかり空気を入れ、柔らかめが好みならやや空気を減らすことで調整できます。

収納性・携帯性（重さ・付属品）

エアーマットレスの最大の利点は使わない時の収納性です。空気を抜けば折り畳んでコンパクトになり、クローゼットの隙間やベッド下など狭いスペースにも収まります。製品によって収納時サイズや重量が異なるため、自宅の収納場所に合わせて選びましょう。特に一人暮らしのワンルームでは収納スペースが限られるため、折り畳んだサイズを事前にチェックすることが大切です。

持ち運ぶ機会が多いなら、重量も重要な要素です。シングルサイズのエアーベッドであればおおよそ3〜6kg程度のものが多く、電動ポンプ内蔵モデルはモーター分やや重くなる傾向があります。収納用のキャリーバッグが付属している商品なら、持ち運びや保管も一段と簡単です。購入前に付属品も確認し、収納袋が付いているか、別売りの場合はサイズに合うものを準備すると良いでしょう。

なお、エアーマットレスは使用後に空気を毎回抜く手間が発生します。面倒だからと膨らませたまま放置すると、自然に少しずつ空気が抜けて数日で張りが失われるため（エア漏れ現象）、結局使う際には追加で空気を足す必要があります。快適に使うためにも、使い終わったらしっかり空気を抜いて乾燥させてから畳み、使う前に必要量の空気を入れる、といった管理を習慣づけましょう。

価格帯（コストパフォーマンス）

価格帯も製品選びの重要ポイントです。エアーマットレスは一般に通常のベッドやマットレスに比べて安価なものが多く、手頃なものではシングルサイズで数千円〜1万円前後から購入できます。ホームセンターやネット通販では1万円以下の簡易エアーベッドも数多く見られ、災害時の備えやとりあえずの来客用に購入するケースもあります。

一方で、耐久性や寝心地を高めた高品質モデルになると2〜5万円程度の価格帯が主流です。例えば内蔵ポンプや厚手素材、高さ40cm超の大型サイズなど高機能モデルはそれ相応の価格になります。

安価な製品は初期コストこそ低いものの、穴あきなどで寿命が短ければ買い替え頻度が上がり、長期的には割高になる可能性があります。逆に高価なモデルは長持ちしやすく、結果的にコスパが良くなるケースもあります。用途と予算のバランスを考えて、必要十分な機能を備えたモデルを選ぶのが賢明です。「とにかく安く」という場合でも、最低限耐荷重やサイズが用途に見合うか確認し、信頼できるメーカーの製品を選ぶと安心でしょう。

その他のポイント（サイズ・ポンプの種類など）

上記以外にも、エアーマットレス選びではサイズとポンプ方式にも注意が必要です。

まずサイズですが、用途に合わせてシングル・ダブルなどを選びます。基本は使用者の体格に合った大きさが必要で、例えば大柄な方や二人で寝る可能性があるならダブルサイズ以上が望ましいです。ただし、部屋の広さやテント内で使う場合は、膨らませた時に収まる寸法かも確認してください。小さすぎると寝返りが打てず疲れるため、収納性を優先しすぎてコンパクトすぎるサイズを選ぶのは避けましょう。一人暮らしの室内来客用ならシングルまたはセミダブル程度が現実的ですが、必要に応じて広めのサイズも検討します。

次にポンプの種類です。エアーマットレスへ空気を入れる方法は、大きく分けて手動ポンプ式（足踏みポンプや付属ハンドポンプ等）と電動ポンプ式があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、手動式はコンセントや電池が不要でどこでも使え、製品価格も安めですが、自力で空気を入れる労力と時間がかかります。電動式はボタンひとつで自動で膨らみ設置が楽な反面、電源が必須で、価格が高め・本体が重めになる傾向があります。さらに動作音も出るため、夜間の使用時は音が気になる場合もあります。キャンプなど電源の無い場所で使うなら手動式、自宅や電源確保できる来客用なら電動式が便利といったように、使用シーンで選ぶとよいでしょう。

なお、電動式の中には「デュアルポンプ機能」を備えた製品もあります。例えばサータ社のエアーベッドでは、メインポンプで所定の硬さまで膨らませた後に、内蔵のもう一つのサブポンプが寝ている間も圧力を監視し、自動で空気補充して常に一定の硬さをキープする「NeverFlatテクノロジー」を採用したモデルがあります。このような高機能タイプであれば、一晩中空気が抜けてフニャフニャになる心配も少なく、より安定した寝心地を提供してくれます。

最後に、使用環境に応じた付加機能もチェックしましょう。例えば冬場の来客用に使うなら断熱マットや毛布を下に敷くと底冷えを防げますし、夏場は通気性のために竹シーツや涼感敷きパッドを併用すると快適です。製品によっては抗菌防臭加工や防カビ加工が施されているものもありますので、衛生面が気になる方はそうした機能も選択基準にすると良いでしょう。

エアーマットレスのメリット・デメリット

エアーマットレスを使う上で知っておきたいメリットとデメリットを整理します。

エアーマットレスのメリット

1. コンパクトに収納できる: エアーマットレス最大のメリットは、使わないときに空気を抜けば非常にコンパクトに折りたためる点です。ベッドや布団を常設すると大きな収納スペースが必要ですが、エアーマットレスなら未使用時は押し入れやクローゼットの隙間に収まり、省スペースで済みます。特に来客用寝具として重宝し、普段はかさばらず必要な時だけ取り出せる手軽さがあります。
2. 持ち運びやすい: 空気を抜けば軽く小さくなるため携帯性に優れ、アウトドアや帰省時の簡易ベッドとしても活躍します。収納袋に入れて車に積んだり持ち運んだりしやすく、キャンプや車中泊では荷物を減らしたいニーズに応えます。薄型タイプならさらに身軽に持ち運べ、屋内外を問わず柔軟に利用できます。
3. 低コストで導入できる: 一般的なベッドフレーム＋マットレスを揃えるよりも圧倒的に価格が安いのも利点です。手頃な製品なら1万円以下で買えるため、新生活を始める一人暮らしの方でも導入しやすく、予算を抑えたい場合に適しています。必要になったときに追加購入しやすい価格帯なので、来客用布団の代わりに一家に一台備えておくのも現実的です。
4. 硬さを調節できる: 空気の出し入れによってマットレスの硬さを好みに調節できるのもメリットです。通常のマットレスは硬さが固定ですが、エアーマットレスなら空気圧を調整することで「もう少し柔らかめ/硬めがいい」を簡単に実現できます。家族やゲストの好みに合わせて微調整できる柔軟性はエアーベッドならではの利点です。
5. 多用途に使える: エアーマットレスは室内だけでなくアウトドアや非常時にも使い回せる汎用性があります。キャンプ用マットとして地面の凹凸を和らげ快適に眠れますし、災害時の避難先や急な入院付き添いなど簡易ベッドが必要な場面でも役立ちます。1台持っておくと「いざという時の安心」につながるでしょう。

以上のように、エアーマットレスは収納性・携帯性といった点で非常に優れ、ライフスタイルに合わせて柔軟に使える便利な寝具です。

エアーマットレスのデメリット

一方で、エアーマットレスには注意すべきデメリットも存在します。通常のベッドや敷布団とは異なる点を把握しておきましょう。

1. 耐久性に劣る: 前述のとおり、エアーマットレスは穴が開きやすく寿命が短めです。尖った物が当たるとすぐにパンクする恐れがあり、素材自体も経年劣化で硬化・亀裂が生じて空気漏れすることがあります。一般的なマットレスのように10年前後使えるものは稀で、頻繁に使用すると1〜3年で買い替えになるケースもあります。取り扱いには細心の注意が必要で、ペットの爪や家具の角などは要注意ポイントです。万一穴が空いた場合に備えて、付属の補修パッチやシールで応急処置できるようにしておくと安心です（ただし大きな穴や継ぎ目の破損は修理が難しく買い替えになることも多いです）。
2. 準備と片付けの手間: エアーベッドは使う前に空気を入れ、しまう前に空気を抜くというセットアップの手間が避けられません。特に手動ポンプ式の場合、フルに膨らませるのに数分〜十数分間ポンピングし続ける労力がかかります。電動ポンプ式でも動作音が大きいため、深夜の来客時など静かに準備したい場合に気を遣うでしょう。また、一度膨らませっぱなしにしても、自然に少しずつ空気が抜けていくため、毎回適正な硬さになるよう空気圧の調整が必要です。このように、常設のベッドと比べると使用開始までの段取りに時間と手間がかかる点はデメリットと言えます。
3. 通気性・衛生面の問題: エアーマットレスは中材が空気のため通気性が悪く、湿気がこもりやすい傾向があります。寝汗や湿気が発散しにくいため、夏場は蒸れて寝苦しさを感じたり、放置するとカビが発生するリスクもあります。また、新品時には塩ビやゴムの特有の臭いが強く、敏感な人は気になることがあります。臭気は使用とともに和らぐことも多いですが、人によっては眠れないほど気になるケースも報告されています。衛生面では、内部を丸洗いすることはできないため、清潔を保つには表面を拭き掃除するか、カバー類を洗濯するしかありません。お手入れを怠るとダニやカビの温床になりかねない点には注意が必要です。
4. 就寝中の音や揺れ: エアーマットレスは素材がビニール系のため、寝返りのたびにキシキシ・ビニールのこすれる音が発生しやすいです。敏感な方だとこの音が気になって熟睡できない場合があります。また空気特有の弾力で身体が跳ねるように揺れる感覚があり、同じマットで二人が寝ると一方の動きがもう一方に伝わりやすいです。一般的なスプリングマットレスや高反発マットに比べて寝姿勢の安定感が低い製品も多く、慣れないうちは違和感を覚えるかもしれません。「朝起きたら体が痛い」「ぐっすり眠れなかった」といった声が出ることもあり、長期間の連続使用には不向きとされています。
5. 空調による影響: 空気を内部に抱える構造上、エアーマットレスは温度変化の影響を受けやすいという一面もあります。冬場は内部の空気が冷えて底冷えしやすく、布団より冷たく感じることがあります。逆に夏場の炎天下に置くと内部空気が膨張し圧力が高まることも考えられ、極端な環境下では破裂に注意が必要です（通常の室内利用ではまず起こりませんが、車内放置などは避けた方が無難です）。季節によっては敷き布団やマットレスパッドを併用して断熱・吸湿するといった工夫が求められるでしょう。

以上のように、エアーマットレスには耐久性や快適性の面でいくつか短所があります。とはいえ、これらのデメリットの多くは製品選びや使い方次第でカバー可能です。例えば電動ポンプ付き製品で手間を軽減したり、敷きパッドを使って蒸れや冷えを緩和するなどの対策で快適性を補うことができます。メリットとデメリットを天秤にかけ、自分の用途に合った使い方をすればエアーマットレスの利便性を最大限活かせるでしょう。

来客用・一人暮らしにおすすめのエアーマットレス厳選4選

上記のポイントを踏まえつつ、一人暮らしの普段使いや来客用に適したおすすめエアーマットレスをご紹介します。ここではエアーで膨らませるタイプだけでなく、同様に省スペースで収納できる高機能マットレスも含めています。いずれも省スペース性と快適性を両立した優れた製品です。

1. 昭和西川「ムアツ布団」シリーズ（折りたたみマットレス）

昭和西川の「ムアツふとん」は、空気で膨らませるタイプではありませんが、一人用敷布団として抜群の省スペース性と寝心地を両立した人気シリーズです。ウレタンフォームに無数の凸凹を施した特殊構造で、体圧分散に優れた快適な寝心地を実現しています。厚さ約9cm程度のマットレスながら、身体を点で支える独自の凹凸構造により底付き感を感じにくく、ベッドマットレスに近い寝心地が得られます。

また三つ折りに折りたたみ可能なデザインのため、使わないときはコンパクトに収納できます。専用の持ち手付き収納バッグが付属しているモデルもあり、普段使わない時や移動の際に便利にしまっておけます。来客用布団としても最適で、「ずっと押し入れにしまいっぱなしで湿気る布団」を断捨離してムアツ布団に切り替えたところ大満足、という声もあるほどです。

ムアツ布団シリーズには硬さや厚みの異なる複数モデルがあり、予算や好みに応じて選べます。例えばスタンダードな9cm厚タイプのほか、より厚みを増した高反発モデルや二つ折りタイプなども展開されています。価格帯はシングルサイズで2〜7万円程度とエアーベッドより高めですが、長期間の使用に耐える耐久性や寝心地の良さから考えるとコストパフォーマンス良好です。特に毎日使える来客用寝具や一人暮らしのベッド代わりを探している方には、有力な選択肢と言えます。

2. ウィドゥ・スタイル「エアループ」マットレス（高通気ウレタンマット）

ウィドゥ・スタイルの「エアループ」シリーズは、老舗家具メーカーが開発した洗える高通気・高反発マットレスです。こちらも空気式ではなくウレタン素材のマットレスですが、その特徴的な構造がエアーマットレスに匹敵する省スペース性と扱いやすさを実現しています。

エアループマットレスの中材には、ポリエチレン系樹脂でできた立体網状構造体（エアループコア）が使われており、空気を多く含むことで高い通気性とクッション性を両立しています。この素材はシャワーで丸洗いできるほど水切れが良く、常に清潔に保てるのが大きな魅力です。マットレス自体も三つ折りにできるタイプがあり、使わない時はコンパクトに畳んで収納できます。厚さ約15cm程度ながら中空構造のため軽量で、一人でも楽に持ち運べます。

ウィドゥ・スタイル公式によれば、エアループ素材は体圧分散に優れ、寝姿勢をしっかりサポートするとされています。実際に寝てみると適度な反発力があり、沈み込みすぎず自然な寝返りを促してくれます。通気性抜群なので夏でも蒸れにくく、湿気がこもりがちな敷布団特有の不快感がありません。カバーを外して丸洗いできる点も衛生的で、汗をかきやすい方やアレルギーが気になる方にも安心です。

価格はシングルサイズで8〜10万円程度と高級品ですが、耐久性が高く長期使用できることや、ベッドマットレスにも劣らない寝心地を考えれば納得のクオリティです。一人暮らしで日常使いするマットレスとして、そして来客用にもサッと出せて清潔に使える寝具として、「畳めるベッド並みマットレス」を求める方におすすめです。

3. フランスベッド「フォールドエアー」折りたたみマットレス

大手ベッドメーカーであるフランスベッドからは、簡単に折りたためる省スペース設計の「フォールドエアー」マットレスが登場しています。こちらは内部に空気を入れる製品ではなく、フランスベッド独自の高密度連続スプリングを内蔵した薄型マットレスですが、三つ折りにして立てかけ収納できる手軽さで人気のモデルです。

フォールドエアーは厚み約12〜18cmほどの薄型設計ながら、独自開発の連続コイルスプリング「高密度スプリング」を採用することで通気性と耐久性を確保しています。布団とベッドマットレスの中間のような存在で、現在布団を使っている方や急な来客に万能に対応できるマットレスとして位置付けられています。実際、従来の来客用布団からの買い替えにも適しており、圧縮ロール梱包で届くため開封後すぐに使える点も手軽です。

使わないときは三つ折りに畳んでコンパクトに収納可能で、折り畳んだ状態で自立させたりクローゼットにしまったりできます。通気性が良く湿気がたまりにくい構造のため、布団のように頻繁な天日干しをしなくても清潔に保ちやすい利点もあります。寝心地は薄型ながらコイルの弾性でしっかり体を支え、適度な反発感があります。体圧分散性にも優れ、一般的な敷布団より寝返りが打ちやすいと評価されています。

価格帯はシングルサイズで約4〜6万円前後と、ベッドマットレスとしてはリーズナブルな設定です。布団とベッドの良いとこ取りをしたような商品で、省スペース重視の方や布団からのステップアップを考えている方にぴったりです。「ベッドマットレスは大きすぎるけど、エアーベッドだと寝心地が不安…」という場合に、このフォールドエアーは信頼のブランド製品として有力な選択肢となるでしょう。

4. サータ「電動エアーベッド」（高機能インフレータブルベッド）

最後に、本来の意味でのエアーマットレス（エアーベッド）の中から、高品質で便利な電動式製品の例としてサータの電動エアーベッドを紹介します。サータは米国発の世界的ベッドブランドですが、日本市場向けにも高度な技術を搭載したエアーベッドを展開しています。

例えば「Serta 電動エアーベッド（クイーンサイズ18インチ厚）」は、家庭用コンセントで使える内蔵ポンプを備え、約4分程度で自動膨張する大型エアーマットレスです。高さ約45cmと非常に分厚く、寝心地はもはや簡易ベッドというより本物のベッドに近い安定感があります。最大の特徴は、サータ独自のNeverFlat™ポンプテクノロジーを採用している点です。これはメインポンプとは別にもう一つの静音ポンプを内蔵し、就寝中にマットレスの空気圧が下がってくると自動で検知して補充してくれる仕組みです。一晩中一定の硬さ・張りを保ってくれるため、朝起きたらベッドがしぼんで寝苦しかった…というエアーベッドあるあるを解消してくれます。

表面はベロア調のフロック仕上げで肌触りが良く、シーツを掛けても滑りにくい仕様です。耐荷重も約300kgと頑丈で、大人2人がゆったり眠れるクイーンサイズになっています。使わない時は付属の収納バッグに入れて片付けられますが、重量は約10kg以上ありますので持ち運びというより室内来客用に据え置き気味で使うイメージです。価格はサイズにもよりますが日本国内では約4〜5万円前後で販売されています（シングルサイズ相当のモデルがあればもう少し安価です）。安価なエアーベッドに比べて高価ですが、その分寝心地・安心感はワンランク上で、まさに「エアーベッドの高級モデル」と言えるでしょう。

電動エアーベッドはサータ以外にも国内メーカーではエアーヨーン（東京西川）やINTEX社製品など幾つかありますが、当社では現在サータブランドの取扱いがあります。来客用にも妥協のない快適さを提供したい方や、ホテルクオリティのエアーベッドをお探しの方におすすめの一品です。

まとめ

エアーマットレスは、省スペース志向の現代の暮らしにマッチした便利な寝具です。一人暮らしでベッドを置くスペースがなくても快適な寝床を確保でき、使わない時はコンパクトに片付けられる点で大きなメリットがあります。来客用としても布団のように場所を取らず、必要なときだけサッと準備できる手軽さが魅力です。

一方で、耐久性の低さや空気管理の手間などデメリットもあるため、製品選びと使い方には工夫が必要です。選び方のポイントとして、耐久性・寝心地・収納性・価格帯を総合的に比較検討し、自分の用途に合ったサイズや機能を備えたものを選ぶことが重要です。また、エアーベッド特有のメリット・デメリットを理解し、メリットは最大限活かしつつデメリットは対策や補助グッズで補うことで、長く快適に使い続けることができます。

当社では、エアーマットレス本体はもちろん、同様に省スペースで扱いやすい高機能マットレス（ムアツ布団や折りたたみマットレス等）も取り揃えております。ぜひ本記事の内容を参考に、ライフスタイルにぴったりの一台を見つけてください。省スペース＆快適な睡眠で、毎日の暮らしや大切なお客様を迎える準備がより豊かなものとなりますように。

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