
ベッド・マットレスのこと
【老舗家具屋スタッフ解説】自分に合ったベッドの選び方
公開日:2025.04.21(Mon)
ベッド選びは、ただ寝るための場所を決めるだけではありません。心地よく、深い眠りを得るために重要なのが「マットレス選び」です。ですが、マットレスの種類や硬さ、サイズなど、選ぶポイントは多岐にわたります。
自分にぴったりのマットレスを選ぶための基礎知識を、プロの家具屋スタッフが解説します。
ベッドのサイズを選ぶ
ベッドのサイズは、寝心地や部屋のスペースに大きく影響します。主なサイズの特徴は以下の通りです。
- シングル (約 97cm × 195cm)
一人で寝るのに十分なサイズ。部屋が狭い場合にも適している。 - セミダブル (約 120cm × 195cm)
一人でゆったり寝たい人向け。寝返りを打つスペースが確保できる。 - ダブル (約 140cm × 195cm)
二人で寝ることも可能。広々としたスペースで快適に眠れる。 - クイーン (約 160cm × 195cm)
夫婦やカップルにおすすめ。余裕のある寝心地を確保できる。 - キング (約 180cm × 195cm)
大型のベッドで、ゆったりとした空間を確保したい方に最適。

ベッドサイズが大きければ、大きいほど広々とした寝心地を感じることができます。特に寝返りを打つ方や、寝室の広さに余裕がある方には、セミダブル、ダブル、キングサイズなど大きめのマットレスを選ぶと良いでしょう。
マットレスの種類を選ぶ
マットレスにはいくつかの種類があり、それぞれの特徴が異なります。自分の体型や寝姿勢に合ったものを選ぶことが大切です。
ポケットコイルマットレス(交互配列・並行配列)
ポケットコイルマットレスは、各コイルが独立しているため、体の動きに合わせてしっかりとサポートしてくれます。交互配列と並行配列がありますが、交互配列は安定感があり、並行配列はより柔軟性を求める方に適しています。
- コイルが独立しており、寝返りを打っても揺れが少ない。
- 体圧分散性が高く、体のラインに沿ってフィットする。
- 体をしっかり支えてくれるため、腰痛持ちの人におすすめ。
- 耐久性が高く、長持ちする。

ウレタンマットレス
ウレタンマットレスは、軽量で通気性が良く、低価格で手に入るものが多いです。体圧分散性が高く、体に優しい寝心地を提供しますが、長期間使用するとへたりやすい点もあります。
- 通気性が悪い場合があり、カビ対策が必要。
- 体圧分散性が高く、包み込まれるような寝心地。
- 長時間同じ姿勢をとる人に向いているが、寝返りが打ちにくい。

ラテックスマットレス
ラテックスマットレスは、天然素材で、弾力性があり、体をしっかりと支えてくれるため、長時間寝ても体が痛くなりにくいです。アレルギー対応のものも多く、特に通気性に優れているのが特徴です。
- 天然ゴム素材で弾力性があり、耐久性が高い。
- アレルギーを持つ人には注意が必要。

ファイバーマットレス
ファイバーマットレスは、軽量で通気性が良く、湿気や温度に強い特徴があります。寝返りがしやすく、適度な硬さでサポートしてくれるため、広い体型の人や寝返りが多い方に向いています。

高密度連続スプリング
高密度連続スプリングは、耐久性が高く、重い体型の方や硬めの寝心地を好む方に適しています。耐圧分散にも優れており、寝ている間も体のサポートを続けてくれます。

硬さを選ぶ
マットレスの硬さは、体のサポート力や寝返りのしやすさに影響します。
- 硬め:体をしっかり支えてくれるので、腰痛持ちの人や仰向け寝の人におすすめ。
- 普通:バランスが良く、万人向け。
- 柔らかめ:体の沈み込みがあるので、横向きで寝ることが多い人向け。
体型に合った硬さ
- 痩せている人:やや柔らかめがオススメ。柔らかいマットレスは体にフィットしやすいので、しっかりとサポートしてくれます。
- 標準的な人:中程度の硬さが理想的です。適度な弾力性で体を支えてくれ、快適な睡眠をサポートします。
- 体格のしっかりした人:硬めのマットレスがオススメ。体が沈み込みすぎず、寝返りもしやすくなります。
寝姿勢に合った硬さ
仰向け寝を好む場合、少し硬めがオススメです。横向き寝の場合は少し柔らかめが良いでしょう。寝姿勢によって適切な硬さが異なりますので、自分の寝姿勢を意識して選びましょう。
好みによる選択
最終的には、自分が心地よく感じる硬さが重要です。寝てみて、違和感がないか確認することが大切です。
他の見るべきポイント
マットレスを選ぶ際に、以下の点も確認しておきましょう。
通気性
通気性の良いマットレスは、湿気を逃し、カビやダニの発生を防ぎます。特に、湿度の高い季節には通気性の良さが重要です。
耐久性
長期間使うものなので、耐久性も重要なポイントです。高品質な素材や構造を選ぶと、長持ちし、より快適な睡眠を提供してくれます。
どこで作られているか
製造国やブランドによって品質に違いがあります。信頼できるブランドや製造国を選ぶと、安心して長く使えます。
フレームの種類を選ぶ
ベッドフレームのデザインや機能も重要です。
- 脚付きベッド:シンプルで軽量なデザイン。
- 収納付きベッド:狭い部屋でもスペースを有効活用できる。
- ロータイプベッド:高さが低く、圧迫感が少ない。
- 電動リクライニングベッド:快適な姿勢を調整できる

予算を決める
ベッドは高額なものから手頃な価格のものまで幅広いです。
- 10万円以下:エントリーモデルやシンプルなベッド。
- 10万円~20万円:質の高いマットレスと耐久性のあるフレームが選べる。
- 20万円以上:高級マットレスや電動リクライニング機能付きのベッドが購入可能。
実際に試して選ぶ
ベッド選びでは、店舗で実際に寝心地を試すことが大切です。特にマットレスの硬さやフィット感は、個人差があるため、事前に体験するのがおすすめです。

まとめ
自分に合ったベッドを選ぶためには、サイズ・マットレス・硬さ・フレーム・素材・予算を総合的に考慮することが重要です。睡眠の質を向上させるために、慎重に選びましょう!自分に合ったマットレスを選ぶことは、質の高い睡眠と快適な毎日を送るために非常に重要です。体型や寝姿勢、好みをしっかりと考慮し、実際に寝てみることが最も大切です。この記事を参考にして、自分にぴったりのマットレスを見つけてください。
