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浜本工芸の家具は何年使える?寿命の目安と耐久性の秘密を徹底解説

公開日:2025.12.29(Mon)

浜本工芸の家具は「一生モノ」とも呼ばれるほど、耐久性が高いことで知られています。でも、購入を考えている方の多くは「実際に何年くらい使えるの?」「保証期間はどのくらい?」「長持ちさせるにはどうすればいい?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事では、公式の保証期間と一般的な家具の寿命を比べながら、浜本工芸の家具が長く使えると言われる理由や、お手入れの方法を詳しく解説します。記事の最後には、長く愛用するためのチェックポイントと、亀屋家具のセール・イベント情報もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

浜本工芸の家具の寿命はどのくらい?公称保証と実際の使用年数

公式保証は5年間

浜本工芸では、正規取扱店で購入した家具に対して5年間の品質保証を設けています。取扱説明書に沿って正しく使っていて、故障や不具合が起きた場合には、無償で修理や交換を受けることができます。日常的に使う家具としては、安心感のある保証内容だと言えるでしょう。

ただし、天然木ならではの経年変化や、天災・誤った使い方による破損などは保証の対象外となります。

一般的な家具の寿命と比較してみると

家具の寿命は、使われている素材や製造時の品質によって大きく変わります。いくつか例を見てみましょう。

高品質なソファは7〜15年程度が目安とされています。一方、量販店で売られているソファは3〜7年くらいで買い替えが必要になることが多いようです。

ダイニングテーブルの平均寿命は5〜10年ほど。ただし、無垢材を使ったテーブルなら、お手入れ次第で20年以上使い続けることも可能です。

オフィスチェアなど椅子類は、5〜8年程度が耐用年数の目安です。クッションがへたってきたり、背もたれがきしんだりしたら、買い替えのサインと考えられています。

浜本工芸の家具は、こうした一般的な寿命よりもずっと長く使われている例が多く、20年以上愛用しているユーザーも珍しくありません。保証期間を大きく超えて実際に使い続けられているということは、購入費用を長い目で見れば、非常にコストパフォーマンスが良いということになります。

耐久性を支える素材と技術

ナラ・オーク無垢材の魅力

浜本工芸が最もこだわっているのが、ナラ(オーク)無垢材です。ナラ材は硬くて重厚感があり、耐久性に優れているため、昔から高級家具やウイスキーの樽に使われてきました。

美しい木目と、使うほどに深まる味わいが魅力です。同社では100年以上育った樹木を丁寧に乾燥させてから、家具に仕立てています。家具として使い続けることで色味が深くなり、傷も味わいになっていくため、使えば使うほど愛着がわいてくる素材なのです。

無垢材の家具はCO₂を貯蔵する役割も果たしています。長く使うことで環境への負荷を減らすことができるというわけです。ナラ材の希少性を補うために、品質の近いオーク材を組み合わせて安定供給している点も特長と言えます。

確かに高価ではありますが、耐久性が高く、再塗装もしやすいので、長期的に見れば経済的な選択だと言えるでしょう。

高品質な張り地(革・布・合皮)の特徴

張り地は家具の耐久性に直接関わってくるため、素材選びがとても重要です。浜本工芸では次のような高品質な素材を採用しています。

本革(エンボスレザー・スムースレザー)

厚み1.3〜1.4mmのエンボスレザーは丈夫で水拭きができ、細かな傷が目立ちにくい仕様になっています。一方、スムースレザーは厳選された原皮のみを使用し、薄いコーティングで革本来の柔らかさと質感を楽しめます。

合成皮革

自動車のシートにも使われる耐摩耗性の高いソフトレザー、コラーゲン繊維を加えてしっとりとした触感を再現したコラーゲンレザー、撥水加工と抗菌加工を施した布調レザーなど、用途別に複数のグレードがあります。いずれも長期間の使用に耐える素材で、10週間にわたる高温多湿試験をクリアしています。

ファブリック

厳しい基準を満たした安全で丈夫な生地を採用しています。取り外し可能なカバーは、ドライクリーニングや手洗いにも対応しています。マイクロファイバー素材「Dinamica」は3層構造で水や汚れを弾き、OEKO-TEX®クラス1認証を取得しているため、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使えます。

座り心地を支える内部構造

ソファやチェアの寿命は、クッション材とバネ構造に大きく左右されます。浜本工芸では複数の素材を組み合わせて、理想的な座り心地を実現しています。

Sバネ

自動車の座席にも使われるS字型の鋼製バネを、家具用に最適化したものです。長さや太さを製品ごとに調整し、ちょうど良い反発力と耐久性を両立させています。

布バネ

密に編んだ特殊な布バネが、体圧を面全体で支え、体の動きに追従します。軽量化にも貢献し、航空機の座席にも採用されています。

ポケットコイル

独立したコイルを120mmから85mmに圧縮し、体の重い部位と軽い部位で異なる硬さを配列しています。コイルをポリプロピレン不織布で包むことで、耐久性と静音性を高めています。

高密度ウレタンフォーム

10種類以上のウレタンを重ね合わせ、表面は柔らかく、内部はしっかりと支える多層構造になっています。長期間使用してもへたりにくいのが特徴です。

ライトウェーブ

90%以上が空気で構成される三次元立体網状体です。80,000回の圧縮試験後も93%の復元率を示す、非常に耐久性の高い素材です。高反発ウレタンと組み合わせることで、快適さと耐久性を両立しています。

フェザークッション

長さ5cm未満の小羽根とバージンウレタンの細切れを混ぜることで、軽くて復元力のあるクッションを実現しています。定期的に叩いて空気を含ませることで、ふわりとした感触が戻ってきます。

伝統と最新技術の融合:曲木・研磨・UV塗装

木部の加工にも高い技術が使われています。

曲木(まげぎ)

無垢材を蒸気で蒸し、繊維を断ち切らずに曲げることで、強度と美しい木目を両立させる技術です。熟練の職人が含水率を管理し、プレス後に6〜9日かけて乾燥させる、丁寧な工程で作られます。

研磨

加工後は40種類以上の研磨ペーパーを使って手仕上げされ、肌触りの良い表面に整えられます。

UV塗装

10工程を経て木目を生かしつつ耐久性を高めるワイピングや下地処理を行い、UV塗装で仕上げます。UV塗装は鉛筆硬度4Hという硬い塗膜を形成し、熱や傷、汚れに強く、日常のお手入れも簡単になります。

国内一貫生産と品質管理

浜本工芸の家具は、広島県内の自社工場で設計から製造まで一貫して行われています。1000種類以上の治具(ジグ)を使ってパーツを精密に加工し、熟練職人が組み立てと検品を担当しています。

公益社団法人日本家具産業振興会の安全認証も取得しており、品質・環境・安全に配慮した家具づくりを徹底しています。

保証制度と実際の使用期間

浜本工芸の家具には5年間の保証があるため、購入後に万一不具合が発生しても安心です。保証対象外の破損や経年変化でも、パーツ交換や張り替えなどの有償メンテナンスを通じて、長く使い続けることができます。

実際には、多くのユーザーが20年以上使用しているという口コミもあり、無垢材や高品質な内部構造が、長寿命に大きく貢献していることがわかります。

長く使うためのメンテナンス方法

適切なお手入れと環境管理は、家具の寿命を大きく延ばします。カテゴリごとに具体的なケア方法をご紹介します。

椅子・ソファのケア

日常の扱い方

椅子やソファの上で立ち上がったりジャンプしたりすると、フレームやクッションに過度な負担がかかります。座る位置や姿勢を変えて、同じ場所に体重をかけ続けないように心がけましょう。

掃除とクリーニング

普段は柔らかい布で埃を払い、汚れが付いた場合は薄めた中性洗剤を含ませた布で優しく拭き、最後に乾拭きします。革張りの場合は水拭き後に専用クリームで保湿してください。合皮や布製カバーは、水拭きまたはドライクリーニングに対応しています。

クッションのメンテナンス

ウレタン層のあるクッションは、たまに天地を返しましょう。フェザークッションは定期的に叩いて空気を含ませ、陰干しするとふくらみが戻ります。

注意すべき環境

直射日光やエアコンの直風は、革や布地の劣化を早めます。カーテンやブラインドで調整しましょう。過度な湿度もカビや臭いの原因になるので、換気と加湿・除湿を適宜行ってください。

テーブル・デスクのケア

日常のお手入れ

食事や作業後は布で乾拭きし、食べこぼしや水分はすぐに拭き取ります。無垢材の場合、水分が染み込まないよう月1〜2回程度オイルやワックスを塗布して保護すると、劣化を防げます。

ネジと脚部の点検

脚のガタつきは事故の原因になります。月に一度程度、ボルトの緩みをチェックして締め直しましょう。何度直してもぐらつく場合は構造に問題があるため、買い替えを検討してください。

設置環境

直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所に設置し、湿度の急変を避けます。特に無垢材は乾燥しすぎると割れや反りの原因になります。

ボード・収納家具のケア

水平を保つ

食器棚やテレビボードは水平に設置しないと、引き出しや扉が変形しやすくなります。床が水平でない場合は、家具の下にフェルトやスペーサーを敷いて調整しましょう。

清掃

乾いた布で埃を取り、汚れは薄めた中性洗剤で拭き取ります。湿気が多い場所では、カビ防止のために定期的に扉を開けて換気してください。

扉や引き出しの滑りが悪い時

木製引き出しの滑りが悪い時は、接触部分を紙やすりで軽く削り、ろうなどを塗って滑りをよくします。金属レールの場合は市販の潤滑剤を使います。

共通して心がけたいポイント

定期的な点検

ネジやボルトの緩み、脚部のぐらつき、張り地のほつれなどを定期的にチェックし、早期発見・修理を心掛けましょう。

温度・湿度管理

室内の湿度を40〜60%に保ち、冬場の過乾燥や夏場の多湿を避けます。加湿器・除湿器や換気を上手に利用しましょう。

紫外線対策

家具の色あせやひび割れを防ぐため、長時間直射日光の当たる場所には、レースカーテンや遮光フィルムを利用します。

張り替えや修理の活用

クッションのへたりやレザーのひび割れなどが気になったら、張り替えや部品交換を検討しましょう。浜本工芸は純正パーツや張り地の交換に対応しており、寿命をさらに延ばすことができます。

寿命を迎えるサインと買い替えの目安

浜本工芸の家具は長く使えますが、次のような症状が現れたら、安全面から買い替えや修理を検討してください。

クッションのへたりや座面の凹み

ソファや椅子の座り心地が明らかに悪くなり、内部のウレタンが硬化したり凹凸が目立つ場合。一般的なソファでは、こうした劣化が7〜15年で出やすいとされています。

フレームや背もたれのきしみ

座るたびにギシギシと音がする、リクライニングがスムーズでない、椅子がぐらつくといった症状は、構造部品の寿命を示すサインです。

高さ調整ができない

チェアのガスシリンダーが下がってしまう、キャスターの動きが悪いなどは、部品が劣化している証拠です。

深い傷や汚れ、塗装の剥がれ

無垢材のテーブルでも、焦げ跡や深い割れが目立つようになったら、再塗装や買い替えのタイミングかもしれません。

暮らしの変化

家族の人数が増えたり、在宅ワークが増えたりして、家具のサイズや機能が合わなくなった時も買い替えの好機です。

シリーズや素材ごとの耐久性と保証期間の違い

浜本工芸の主なカテゴリは、ダイニングセット、リビングセット(ソファ・テーブル)、学習机、収納家具などです。いずれも基本的な保証期間は5年で統一されており、材質による大きな差はありません。

素材別の特徴は次の通りです。

ナラ・オーク無垢材のテーブル/チェア

  • 耐久性の傾向:メンテナンス次第で20年以上
  • 特長:経年変化による味わいが楽しめます。傷はサンドペーパーや再塗装で修復可能です。

本革張りソファ

  • 耐久性の傾向:寿命7〜15年。お手入れでさらに延長可能
  • 特長:1.3mm以上の厚革やスムース革は耐摩耗性が高いです。保湿と直射日光対策が重要になります。

合成皮革・ファブリック

  • 耐久性の傾向:合成皮革は10年程度、ファブリックは取り外して洗えるため衛生的
  • 特長:コラーゲンレザーなど高機能素材は汚れに強いですが、直射日光や汗による劣化に注意が必要です。

ライトウェーブ・ポケットコイル使用のソファ

  • 耐久性の傾向:クッション部の耐久性が非常に高く、変形しにくい
  • 特長:内部構造の交換が容易で、修理しながら長く使えます。

学習机・書棚

  • 耐久性の傾向:無垢材と厚みのある突板を使用し、子どもの成長に合わせて20年以上使える
  • 特長:UV塗装による傷・汚れへの強さと、組み換え可能なユニット構造が特徴です。

浜本工芸の家具を長く楽しむためのポイント

素材の魅力を楽しむ

無垢材の家具は時を重ねるほど色艶が深まり、世界に一つだけの表情に変化します。小さな傷やへこみも味わいとして受け止めると、愛着が増していきます。

定期的なメンテナンスを習慣化する

毎日の乾拭きと定期的なオイル塗布・ねじ締めは、家具にとって健康診断のようなものです。手をかけるほど長持ちします。

正規販売店を活用する

浜本工芸の製品は厳しい品質管理のもとで作られているため、正規販売店で購入することで、保証やメンテナンスサポートを受けられます。張り地の張替えや部品交換も純正パーツで対応してもらえるので、寿命が延びます。

ライフスタイルに合わせた選択

長く使うためには、家族構成や将来の住まいを考慮したサイズ・機能を選ぶことが重要です。伸長式テーブルやモジュール家具など、使い方に合わせて変化できるモデルも検討しましょう。

環境への配慮

長寿命の家具を選ぶことは、不要な資源消費やCO₂排出を抑えることにつながります。長く使って一つの家具と向き合う暮らしは、サステナブルな選択でもあるのです。

まとめ|浜本工芸の家具を検討中の方へ

浜本工芸の家具は、ナラ・オーク無垢材や高品質な張り地、独自のバネ構造といった厳選素材と高度な技術によって、一般的な家具よりもはるかに長寿命です。

5年間の公式保証に加え、実際には20年以上愛用される例も多く、長期的に見ればコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。さらに、日頃のメンテナンスや適切な使用環境によって寿命を伸ばし、美しい経年変化を楽しむことができます。

購入前には、サイズや張り地、機能などをライフスタイルに照らし合わせ、後悔のない選択をしましょう。

亀屋家具では浜本工芸の正規取り扱いを行っています。また、ギャラリー上野や埼玉ショールームで開催されるセールイベントでは、浜本工芸のダイニングセットやソファ、学習机を特別価格で体験できます。最新のイベント情報は亀屋家具のイベント情報ページ(https://www.kameyakagu.jp/events)で随時更新されていますので、ぜひチェックしてください。

最後に、長く愛用できる家具を選ぶことは、暮らしの満足度を高めるだけでなく、環境への配慮にもつながります。浜本工芸の家具はその代表格です。適切なお手入れと定期点検を行い、家族の歴史を刻む「一生モノの家具」として、末長くお使いください。